稲川淳二 『生き人形』考察 Study of Cursed Doll’s Tale

※稲川淳二 『生き人形』検証・補足コーナー！

①お話の冒頭で、『南こうせつのオールナイトニッポン』の件で語られる少女の話。
『かぐや姫の引退ライブのカセットテープに録音された少女の声』
これは、疑いようもなく、声が入っている。何度聞いても入っている。『私にも聞かせて』という哀しげな少女の声。
そして、これに気づいた方こそ凄いと思うが･･･テープを逆回転した時、『私もそこに行きたかった』とハッキリと聞き取れる。
これは物理的にはあり得ない事である。正回転で『私にも聞かせて』ならば『watasinimokikasete』の逆再生となる為『えてさきこみにさた』と聞こえるはずで、日本語として全く意味を持っていない風になる。
しかし、なぜこの様に聞こえるのかは説明不可能な現象である。
今回、その音源を用意しました。
かぐや姫引退ライブ音声の一部 (正回転) normal playback
かぐや姫引退ライブ音声の一部 (逆回転) reverse playback

②少女人形の表情が変化してきたのはナゼ？
当時、人形劇に出演していた石丸有里子氏も、確かに人形の顔はどんどん変わっていったと証言しているが、人形師に言わせると、土が固まってくるので変わるのは当然だよ。と言う事らしい。
同様に、人形の手脚がねじけることも良くある事であり、髪の毛も湿気で伸びるので不思議な事ではないと人形師に言われたという。

③人形作者の小宮述志氏の証言
あの人形は、関節が曲がるものをという注文でこしらえたものなんです。当時としてはああいうぐらいの出来のものにしかならなかったんですが、人形があれからどうなったかは判らないですね。だいたい劇をやるのは毎回同じメンバーではないし、その都度使う人形も違ったりするし、海外でやる時は船便で荷物とまとめてパーッと送って、パーッと戻すわけですよ。それで壊れたらまた作ると言う事なんです。
･･･ということは、少女人形は1体ではなく、複数体あったという事なんだろうか。

④TV番組出演時の不思議な現象
TBS系の『3時にあいましょう』、大阪ABCTV『プラスα』にはこの少女人形が出演したが、残念ながら私は生では観ていない。
が、この怪談は有名な話なので、近年、当時の映像の一部が世に出た。

その他、TVに出演した番組もあったらしいが映像は手に入らなかった。が、

⑤･･･『呪夢千年』にて少年人形を操った小林次郎氏の話。
深夜番組の11PMか何かに、少女人形と少年人形を持って前野さんと出たんですね。その時、占いの先生が来ていて、その方には何も言ってなかったんですけど、何か凄く妖気というか殺気を感じるってその方が言われるんです。『何かその辺にあるんじゃないの？』って言うんで、これから紹介する人形ですよって言ったら、その方がびっくりして『その人形をこちらに近づけないで下さい』って言うんです。ですから、我々には何も感じないけれど、何度も何度も使ってきた人形ですから、感じる人には感じるんだねぇ･･･ていう話を前野さんと笑いながら話した事はあるんですけどね。

⑥･･･結局の処、この怪奇譚はいつまで続くのか？
これに関しては、現在も進行形である事を稲川氏自身が語っている。氏自身は、こういう事なのか！と全てが解っているようなのだが、今は語れないし、墓まで持っていくつもりらしい。但し、稲川氏が亡くなった時、皆さんは全貌を知る事になるでしょう。とも話している。

⑦･･･ライブビデオの最後に見せられる、撮った憶えのない写真。

今回の、暇つぶし企画･･･全くオチが無い。
次回も懲りずに見て頂きたいと思います。