にっかつロマンポルノ前夜、東映では、かなりエグいエログロ作品が作られていました。
ここでは、2作品を取り上げます。
※徳川いれずみ師 責め地獄 (1969) The Tortured Geisha | ||
石井輝男監督による”異常性愛路線“第6作。 江戸時代、兄弟弟子の二人の刺青師が、腕と名誉をかけ美しい女体の柔肌に彫った刺青で腕を競う。 この過程で、串刺し、ノコギリによる首切り、女体逆さ吊り、白人女の人間屏風、女体凧あげ、竹のしなりで空中股裂き、人間針ねずみ、女体ワイン熟成、三角木馬、水車責め等々、23種に及ぶ責めの極致が展開される。 内容の過激さゆえに主演女優が撮影途中に行方不明になったり、東映京都撮影所で、石井監督排斥運動が表面化し、現場が混乱寸前に陥ったいわく付き映画としても知られている。 主演の由美てる子が逆さ片足吊りなど、悲鳴を上げる過酷な撮影に堪えられず失踪、行方不明になる。 代わって当時20歳の片山由美子が抜擢された。片山は『平凡パンチ』で脱いだことがあり、本作に脇役で抜擢されていた。 別の役で撮影も終わっていたが、数日たって呼ばれて「役が変わった。主役になったから」といわれた。 どうせ脱ぐなら主役で脱いだ方がいいと喜んだが、吊るされ縛られグルグル回され自分が惨めで涙が出たという。 前貼りも無い時代で、局部には絆創膏を貼った。 さらに任侠映画が全盛期の京都撮影所においては、ピンク路線は異端扱いで村八分状態だったと話している。 片山の主役交代劇は最初から決められていたという見方もある。 日本人説もあるハニー・レーヌは『徳川女刑罰史』では一介の拷問モデルであったが本作では主役級に抜擢され、夜光塗料入りの刺青を全身に彫られてしまう女を演じる。 ハニー・レーヌは本作公開時点ではまだ無名のままだったが、1969年夏、東京12チャンネル土曜深夜の情報番組『ナイト・スポット』のカバーガールに起用され、全裸で番組冒頭に登場し、一気に知名度を上げている。 ※スタッフ 監督:石井輝男 企画:岡田茂・天尾完次 脚本:石井輝男・掛礼昌裕 撮影:わし尾元也 美術:雨森義允 編集:神田忠男 音楽:八木正生 ※キャスト 彫秀:吉田輝雄 彫辰:小池朝雄 お鈴:橘ますみ 由美:片山由美子 お竜:藤本三重子 鮫島:田中春男 ハニー:ハニー・レーヌ 鬼吉:芦屋雁之助 女牢名主:賀川雪絵 お絹:葵三津子 囚人A:由利徹 囚人B:大泉滉 大黒屋の客A:上田吉二郎 大黒屋の客B:人見きよし 綱吉:若杉英二 刺青師A:五十嵐義弘 囚人A(声):曽我町子 |
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徳川いれずみ師_責め地獄_(1969)_The_Tortured_Geisha.rar (1.41 GB) |
※怪猫トルコ風呂 (1975) Horror of soapland | ||
昭和50(1975)年公開の日本映画。 谷ナオミ、大原美佐 ダブル主演、山口和彦監督作品。東映東京撮影所製作、東映配給。 公開当時の風俗『トルコ風呂』に『化け猫』を持ち込み、ホラーとポルノを融合させた奇怪作である。 当時のマスメディアにも久しぶりに製作される『化け猫映画』と書かれている。 舞台は、売春防止法施行前夜の1958年3月31日の吉原遊廓。 多くの娼婦は遊廓が個室付き浴場に転身した後も居残るつもりだったが、 雪乃(谷ナオミ)は足を洗って内縁の夫・鹿内(室田日出男)と新生活を始めたいと望んだ。 しかし鹿内は冷酷非道な悪い男だった。田舎育ちでうぶな雪乃の妹・真弓(大原美佐)を手籠めにする。 さらに妊娠したと告げる雪乃に激怒し、雪乃をリンチした後、店の土蔵の壁に雪乃を塗りこめた。 雪乃の死体を埋め込んだ後は背徳的な興奮から情交に耽る。 ある日、雪乃の飼っていた黒猫に姉が行方不明になっていることを知らされた真弓は真相に迫るべく、雪乃の働いていた『トルコ舞姫』で働き始める・・・。 ※スタッフ 監督:山口和彦 脚本:掛札昌裕・中島信昭 企画:高村賢治 撮影:飯村雅彦 美術:北川弘 音楽:馬場浩(深町純) 編集:田中修 録音:長井修堂 照明:川崎保之丞 助監督:澤井信一郎 ※キャスト 雪乃:谷ナオミ 真弓:大原美佐 鹿内勇三:室田日出男 柿沼弦造:殿山泰司 柿沼歌江:真山知子 柿沼夏代:東てる美 鳥山:藤山浩二 三郎:鈴木サミ 若旦那:山城新伍 邦子:女屋実和子 令子:立野弓子 鈴代:早川リナ 花江:二松きぬえ ミチ:沢リミ子 安江:城恵美 みどり:青山美沙 マリ:東祐理子 梨絵:須麻その子 唐沢:花田達 龍岩:沢田浩二 天野:清水照夫 松井:城春樹 客:大泉滉 |
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怪猫トルコ風呂_(1975)_Horror_of_soapland.rar (1.21 GB) |
北斎漫画は子供の頃に知らずに見てしまって、
タコの描写はいらしい気持ちではなく、ものすごく気持ち悪くなった記憶があります。
あの当時の映像技術で、気持ち悪くなったのは、ある意味制作者の表現追求の結果だと思います。
ワガママなメンバーです。
『たまには劇場作品を愉しもう!』こういった趣向も懐かしくいいですねエ~
ピンク映画は場末のポルノ映画館での上映が主体でしたが、これらは劇場でしたね。
そして今はネット視聴がメインなんすね、あぁ上映切符の半券はどこ行った?? (笑)
毎度こんばんは!
記事のネタ振りに使わせて戴きました。いつも、ありがとうございます。(^_^)b
ピンク映画を少しばかり用意していますので、その内アップしますね~!
ドラえもんのポケットか、何でも出てくるやないかい!(笑)
いっそのこと高校時代に戻してくれ~、ポルノ映画館に集合だぁ