Cicciolinaさん・・・選挙という民主的なプロセスを経て国会議員に当選した世界初のハードコア・ポルノ女優。イタリア代議員議員などを歴任した。
本名 シュターッレル・アンナ・イロナ(Staller Anna Ilona)は、1951年11月26日、ハンガリーブダペスト生まれ。
その後、結婚を機にイタリア国籍も取得している。
1973年頃から始めたラジオ番組にて『ラ・チッチョリーナ』を名乗り始める。
1978年、イタリアのRAIのTV番組でイタリアのTV番組史上初めて女性の胸を露わにする。
彼女の最初のハードコア・ポルノ出演作は・・・『Il telefono rosso(1986)』。
女優としてバリバリの頃の1979年にイタリア最初の環境政党『緑の党』(Lista del Sole)の目玉候補者として選挙出馬した。
1985年、自由主義政党『イタリア急進主義者』に転じ、原子力エネルギー反対、イタリアのNATOからの脱退、人権と世界中の飢餓救済を訴え、キャンペーンを行う。
1987年、20,000票あまりの支持を得て、ラツィオ(ローマ)からイタリア下院議員に当選。
この選挙で彼女はイタリア急進主義者党首マルコ・パンネッラに次いで党内で2番目の得票数を獲得した。
しかし、任期(1992年まで)を終えた後、再選されることはなかった。
1991年には、『愛の党』(Partito dell’Amore)を盟友モアナ・ポッツィ(Moana Pozzi)と設立している。
モアナは、10歳年下であったが、共演作品はとても多い。残念な事に、1994年に33歳で死去した。
で、本筋に戻るが、チッチョリーナという名前が何故に日本での知名度が高いのか?ナゼこのサイトで取りあげるのか?
それは、昭和54(1979)年に公開された劇場映画『エーゲ海に捧ぐ』に出演して話題となったからである。我々にとっては昭和の女優さんだからである。
当時、劇場に足を運んだ記憶がある。原作・脚本・監督を務めたのは画家の池田満寿夫氏であった。